「狭小住宅」とは、狭小地（狭い土地）に建てられた住宅のことです。狭小地の面積は詳しく定義されていませんが、一般的に15～20坪程度の土地を指します。特に、都市部などの坪単価が高いエリアに多く、旗竿地や三角形といった不整形地がよく見られるのも特徴です。近年では、狭小地のメリットを活かした狭小住宅が人気を集めています。

狭小地に家を建てると次のようなメリットがあります。

・土地の購入費を抑えられる
・固定資産税・都市計画税を抑えられる
・ランニングコストを節約できる

土地が小さいことから、都市部であっても土地価格が抑えられ、固定資産税・都市計画税が安く済むメリットもあります。さらに、狭小住宅は全体的にコンパクトなため、一般的な広さの注文住宅よりも光熱費や修繕費などのコストを抑えられるところも魅力といえるでしょう。

＞＞参考コラム：福山市の注文住宅の維持費は？家づくりのタイミングでできる維持費を抑えるポイント

狭小地に家を建てた場合のデメリットは次のとおりです。

・立地によっては住宅のデザインが制限される
・建築費が割高になりがち
・金融機関によっては住宅ローンが組めないケースがある
・売却しづらい可能性

狭小地に家を建てる場合は、居住スペースを確保するために3階建てにするなどの工夫が必要になります。しかし、土地が建築基準法の「北側斜線制限」と「道路斜線制限」に該当する場合は、建物の高さが制限されるので注意しましょう。
また、3階建てや地下室、スキップフロアなど、住み心地をよくするために凝ったプランにすると、建築費が高くなりがちです。さらに、住宅ローンについては、金融機関によって土地面積や床面積の条件が設けられていることがあるため、利用できる金融機関の選択肢が狭まるデメリットもあります。
狭小地にはメリットもデメリットもあるので、よく理解したうえで家を建てるようにしましょう。

狭小地に家を建てる場合は、以下の点を意識することが大切です。

狭小住宅は、必要な部屋数を確保するために2階建てや3階建てにするケースがありますが、上下の移動が増えると生活がしにくくなります。そのため、効率のよい生活動線にすることが大切です。例えば、トイレ・浴室・洗面所といった水回りをまとめたり、洗濯機と物干しスペースを近いところにしたり、水回りの位置を工夫するのがポイント。一日の生活動線をイメージして、無駄をなくせるようにしましょう。

狭小地に家を建てる場合は、窓の大きさや位置に注意が必要です。狭小地では限られた敷地を活用するため、隣家との距離が近くなってしまうことも。プライバシーを確保するために、窓の位置は隣家と被らないように配慮しましょう。また、周辺環境や間取りによっては、日当たりや風通しを確保しにくい場合があります。土地の特徴を理解し、窓を工夫することで日当たりや風通しを確保しましょう。

狭小住宅は限られたスペースに必要な部屋数を確保しなければならないため、収納スペースが狭くなりがちです。しかし、収納スペースが足りないと物の置き場に困り、生活にゆとりが持てなくなります。そのため、階段下のデッドスペースを活用したり、壁面収納にしたりして、必要な収納量を確保することが大切です。ほかに、床下収納や屋根裏にロフトをつくる方法などもあります。

狭小住宅では、少しでも広い空間にするためにスキップフロアや吹き抜けをつくったり、部屋の間仕切りをなくしたりするケースがあります。しかし、広い空間にするほど空調の効率が悪くなる側面も。断熱性・気密性を高めて、快適な室温を保てるようにしましょう。

＞＞参考コラム：狭小住宅・狭小地×間取りのポイントとは？福山市で注文住宅を建てよう

狭小地には、実際どんな家が建てられるのでしょうか？狭小住宅といっても、家族構成やライフスタイルによってさまざまな間取りや外観の家が存在します。例えば、2階建てや3階建てのペンシルハウス、屋上つきの家、ガレージハウス、平屋なども可能です。都心部では約10坪の敷地に建てられた狭小住宅もあります。
REC HOUSEでは、建築家が各家族に要望をヒアリングし、現地を見てデザインするため、狭小地でも理想の住まいが実現可能です。

ここで、福山市に建てられた狭小住宅の建築実例を見てみましょう。

約40坪の敷地に、広々とした駐車場を確保した狭小住宅。1階をリビングにすると、窓から見える景色が車の後ろ姿になるため、2階リビングを採用しました。2階にリビングを配置したことで日当たりがよく、隣家を気にせずに過ごせます。
キッチンとダイニングテーブルは横並びに配置し、動線の無駄をなくしてリビングの広さを確保しました。
また、玄関には大型のシューズインクローゼットを採用。4人家族の荷物が入れられるよう、大容量の収納スペースを確保しています。ほかにも、ランドリールームやセカンド洗面台など、生活が豊かになる設備を取り入れました。限られたスペースを有効に活用し、生活動線に配慮された空間になっています。

敷地面積：37.64坪
延床面積：29.55坪

＞＞施工事例：40坪の狭小地に建つ2階リビングの家

狭小地でも、工夫次第で快適な住まいを建てられます。建物の高さ制限や周辺環境に配慮した家づくりを意識することで、日当たりや収納スペースの確保が可能です。     
REC HOUSEでは、福山市の注文住宅をサポート。建築家と家づくりを行い、デザイン・素材・性能にこだわることができます。各家族への丁寧なヒアリングで、どんな暮らしを大切にしたいのかを汲み取り、住まいのデザインに反映。おしゃれな空間を確保しながら、家族のライフスタイルに合った動線と間取りを実現します。
また、REC HOUSEがつくるのは、高断熱高気密性能の高い家です。パネル系の断熱材「ネオマフォーム」を使用し、国の基準を上回るHEAT20 G2グレードの断熱性能を確保しています。全棟で気密測定を行い、性能の高い家づくりを実施。第一種換気を導入しているので、室内はきれいな空気を保てます。
福山市で注文住宅をお考えの方、狭小住宅が気になっている方は、是非REC HOUSEにご相談ください。