住宅の気密性能とは、できる限り建物の隙間をなくし室内外の空気の移動を遮断することです。まずは、住宅に気密性が必要な理由をご紹介します。

住宅の断熱性能とは、断熱性能の高い建材を使い、住宅内外への熱の移動を防ぐことです。断熱性能が高いと、夏は涼しく冬は暖かい住まいを実現できます。冷暖房の付いている部屋とそうでない部屋の温度差も少なくなり、ヒートショックなどの健康被害も防げます。

しかし、せっかく高断熱な住宅を建てても、気密性が低いと断熱性を充分に発揮できません。気密性の低い家は隙間が多い状態なので、室内の涼しさや温かさが室外に逃げてしまいます。逆も然りで室外の熱気や冷気を取り込んでしまうため、適温を維持しにくくなります。住宅の持つ断熱性能を充分に発揮するためには、気密性能を高めることが欠かせません。

参考元：快適・安心なすまい なるほど省エネ住宅

住宅に隙間があると、湿った空気が壁内や屋根、床下に流れ込みます。この状態で温度変化が起きると、壁や屋根、床下など目に見えない場所で結露が起こります。結露した状態や湿った空気が滞留した状態が続くと、下記のような被害が発生する可能性があります。

・断熱材にカビが生える
・建物を支える柱や梁が腐ってしまう
・カビやダニが増えて健康被害につながる

とくに、断熱材にカビが生えると性能が劣化し、新築時の断熱性能が維持できなくなります。長い間快適な住環境を維持するためにも、気密性は重要です。

＞＞参考コラム：福山市で注文住宅を建てるなら、断熱性能に注目！暮らしの快適さにもかかわる福山市の気候も解説

2003年に改正建築基準法が施行されてから、すべての建物に24時間換気システムの設置が義務化されました。計画的な換気を行い、湿気や汚染物質が滞留することを防ぐことが目的です。

しかし、住宅の気密性が低い隙間から空気が入り込むため、換気動線が乱れます。その結果、換気ができない部分や臭い、汚染物質が溜まりやすい部分ができてしまい、均一な換気が行えなくなるのです。24時間換気システムを効率よく稼働させて室内の空気の質を保つには、気密性の高さが大切です。

参考元：国土交通省「シックハウス対策」

＞＞参考コラム：福山市で建てる注文住宅の気密と換気の関係とは？効果的に換気をするためには気密性が重要！

住宅の気密性が高いと、光熱費の削減につながります。先ほども触れたように、気密性が高いと住宅の断熱性能を維持できます。断熱性能の高い住宅は冷暖房をフル稼働しなくても適温を維持できるため、光熱費の削減につながります。

経済産業省が運営するサイトでも、省エネを実現するためには断熱性能と気密性が柱になると記載されています。住宅のランニングコストを抑えるには、断熱性能と併せて気密性の高さがポイントになります。

参考元：経済産業省『省エネポータルサイト』

＞＞参考コラム：福山市で建てる注文住宅の断熱性能や室温の基準となる省エネ基準・ZEH・HEAT20の違いと光熱費を比較

住宅の気密性能は、C値で示すことができます。C値とは相当隙間面積のことで、住宅にどれくらい隙間があるのかを示す数値です。「住宅全体の隙間の面積÷延べ床面積」で算出でき、C値が小さいほど隙間のない高気密な住宅だと判断できます。

日本のC値の目標は5.0（㎠／㎡）に設定されていますが、REC HOUSEでは0.5以下を標準値に設定しており、より気密性の高い住宅を実現しています。

住宅のC値は、気密測定で測定することが可能です。気密測定では専用の機械を使い、C値を算出します。通常は断熱・気密層の工事後と引き渡し前のタイミングで測定し、十分な気密性を維持できているか確認します。

住宅の気密性を高めるには、下記の3つのポイントがあります。

配管周りや開口部、コンセント周りなど気密性能が低下しやすい部分に、気密シートや気密パッキン等を使い、気密性を高めます。

住宅の窓によって、気密性が左右されます。外開き窓やFIX窓、高性能サッシなど気密性を高める窓を選択することが大切です。

どれだけ良い設備や部材を使用しても、施工技術が低いと隙間の多い住宅になります。施工力が高く気密性の高い家づくりに精通している住宅会社や工務店に依頼するようにしましょう。

住宅の気密性を高めるには間取りや使用する設備の選定が欠かせません。それに加えて、気密性を高める適切な処理のできる施工力が求められます。

福山市は、広島県の東部に位置する中核都市です。新幹線が停車する福山駅があり、市街にアクセスしやすいエリアです。一方で、豊かな自然が残る地域も多く、近年はベッドタウンとしても人気があります。

福山市の年間平均気温は15.7度と比較的温暖な気候です。雨や雪も少なく、年間を通して過ごしやすい環境です。福山市は地域により、5と6の区分に分類されます。

ZEHやHEAT20のUA値は、下記のようになっています。

参考元：公益社団法人 福山観光コンベンション協会『アクセス』
参考元：福山市立坪生小学校『地域の特色』
参考元：国土交通省『地域区分新旧表』
参考元：福山市『ふくやまのくらし』

＞＞福山市で建てる注文住宅の新たな基準「ZEH」とは？条件やメリット、補助金情報を踏まえて解説

今回ご紹介したように、長く快適に暮らせる住まいには気密性が欠かせません。REC HOUSEでは住宅の基本性能として高断熱・高気密・高耐震の3つを大切にした高性能な住宅を提供しています。

気密性能では、お家が完成する前に気密測定を直接見ていたただく機会を設けています。REC HOUSEでは随時個別相談やイベントを実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

＞＞福山市で快適・安心・安全な住まいを”本気”で考えるREC HOUSEについて詳しくはこちら！