断熱性能の低い家とは
住宅の断熱性能とは、室内と室外の熱の移動のしにくさのことです。熱は高いところから低いところへと移動する性質があります。
断熱性能の低い家では、寒い季節に暖房をつけても、暖かい空気は温度の低い室外へと逃げてしまいます。つまり、冬は寒い家、夏は暑い家になってしまうのです。
住宅の断熱性能は住宅の性能を評価する「住宅性能表示制度」や「長期優良住宅」認定を受けるための項目に含まれており、住宅に欠かせない大切な性能の1つです。
断熱性能が低い家に住む4つのリスク
ここからは、断熱性能の低い家に住むリスクを具体的に見ていきましょう。
ヒートショックが起こる危険性がある
ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が上下し血管や心臓の疾患が起こることです。短時間の間に血圧が大きく変動することで脳内出血や心筋梗塞、脳梗塞などの重大な疾患を引き起こす可能性があります。
断熱性能の低い家では、冷暖房が付いている部屋とそうでない部屋に温度差が生まれます。例えば、真冬に暖房の付いた暖かい部屋から寒い脱衣室に移動すると、血圧が上昇します。その後衣類を脱ぐと更に血圧は上昇し、暖かい湯船に浸かると血圧が下降します。
このように、断熱性能の低い家では短時間に血圧の変動が起こりやすい場面があり、ヒートショックが起こりやすいのです。ヒートショックを防ぐには断熱性能を高めて室内の温度差を減らし、室内のどこにいても適温だと感じられる状態を保つことが大切です。
参考元:社会福祉法人済生会『冬場に多発! 温度差で起こるヒートショック』
光熱費が高くなる
断熱性能の低い家は、外気温の影響を受けやすいです。真夏に冷房をフル稼働していても外気温の影響を受けてなかなか涼しくなりません。人が居る部屋すべてで冷房をフル稼働させなければならないので、光熱費が高くなります。
一方、断熱性能が高い家は外気温の影響を受けにくいため、室内の涼しさや暖かさが逃げにくいです。その分、冷暖房をフル稼働する必要がなく、無駄な電力を使わない省エネルギーな住まいを実現できます。
>>参考コラム:福山市で建てる注文住宅の断熱性能や室温の基準となる省エネ基準・ZEH・HEAT20の違いと光熱費を比較
健康に悪影響を及ぼす可能性がある
国土交通省の調査では、断熱性能の低い住宅で暮らすと下記のようなリスクがあることが分かっています。
・部屋間の温度差が大きく床近傍の室温が低い住宅では居住者の血圧が高くなる傾向がある
・室温が低い家ではコレステロール値が基準範囲を超える人、心電図の異常所見がある人が有意に多い
・床近傍の室温が低い住宅では様々な疾病・症状を有する人が多い傾向がある
住宅の断熱性能を改修したところ室温が安定し血圧の季節差が縮小した、住宅内での身体活動が増えたなど様々な変化が起きたことも分かっています。
また、住宅の断熱性能が低く室温が安定しないと疾患を抱えやすくなるので、医療費もかさむ傾向があります。健康に配慮しながら快適に暮らすためにも、断熱性能を高めることが大切です。
参考元:国土交通省『断熱改修等による居住者の健康への影響調査』
住宅の寿命を縮めることになる
住宅の気密性能とは、住宅の隙間をできる限りなくし室内外の空気の出入りを最小限にすることです。気密性能が低いと、室外の湿った空気が壁や屋根、床下などに入り込みます。このときに断熱材が充填された壁内や床下などで結露が起こります。
結露を放置すると断熱材にカビが生えて、断熱性能が低下します。柱や梁が腐ってしまい、住宅の強度が落ちることも考えられます。見えない部分で住宅の劣化が進み、最終的には住宅の寿命を縮めることになるのです。
断熱性能が低い家はデメリットが多い!高断熱な住宅を選ぶことが大切
ここまで解説してきたように、断熱性能が低い家は長い間快適に暮らせるとは言い難いです。健康に悪影響を与えるリスクがあるだけでなく、住宅の性能を維持できない可能性があります。また、冷暖房をフル稼働しないと室温を維持できないので、光熱費もかさみます。
長く快適に暮らせる住まいを実現するためには、断熱性能を高める部材を選択し高い技術で施工ができている高断熱な住宅を選ぶことが大切です。
「高断熱な住宅かどうかはどのように見極めるの?」と思うかもしれませんが、1つの基準として断熱性能を示すUA値があります。UA値が小さければ小さいほど、断熱性能が高いと言えます。REC HOUSEでは広島県の断熱基準である0.87を超える0.46を標準とした高断熱な住宅を実現しています。
>>参考コラム:福山市で注文住宅を建てるなら性能を重視しよう!地域のUA値も紹介
福山市の気候や住まいづくりのポイント
福山市は、広島県東部に位置する中核市です。空港や新幹線、高速道路など交通網が発展しており、市内外にアクセスしやすい地域です。子育て支援や移住支援にも力を入れており、マイホームを検討しやすい環境が整っています。
年間平均気温は15.7度と比較的温暖な気候ですが、7月や8月は暑い日が続きます。外気温の影響を受けにくい断熱性能が高い住まいを選択すると、快適に暮らせるでしょう。また、福山市は雨や雪も少なく、年間日照時間は2,000時間を上回っています。日差しを取り込む間取りや太陽光発電の活用も検討できる地域です。
参考元:福山市役所『福山移住サイト』>>参考コラム:福山市蔵王町の住みやすさは?主要地域へのアクセス方法や国道の交通量も解説>>参考コラム:広島県福山市(南部)の住みやすさは?買い物がしやすいエリアをご紹介!注文住宅を建てるおすすめエリアとは
福山市で高断熱な住宅を建てるなら「REC HOUSE」にお任せください
REC HOUSEは、安全で快適に暮らせる住まいを本気で考えお客様一人ひとりと向き合っています。高断熱・高気密・高耐震にそれぞれ数値化した基準を設けて、高い水準で高性能な住まいを実現しています。
中でも、断熱性能はUA値0.46を基準にしており、夏は涼しく冬は暖かい住まいで快適に暮らせます。REC HOUSEでは無料相談やイベントを随時実施していますので、お気軽にお問い合わせください。
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